大谷石表面強化(逗子市山の根) 鎌倉、葉山も伺います!
劣化した大谷石の補修には通常はモルタルで補修するか、板状の大谷石を表面に張り付ける工事となり、かなり高額な工事になってしまいます。
今回は、大谷石補修の画期的な工法として、大谷石表面強化塗料を塗っています。
写真は40年ほどたった大谷石です。
この塗料を塗ることにより、表面がボロボロと崩れてくるのを防ぐ効果があります。
まず、高圧洗浄を行い、
大谷石の表面に保護強化塗料を塗っていきます。
塗装用のローラーで塗布したくなりますが、それでは大谷石内部まで、塗料がしみこみません。ハケでしみこませるようにして塗るのがコツです。
このようにすることで、大谷石の表面から1センチくらいまで塗料がしみこみ、強化されていきます。
下記は、今回塗布した塗料の説明です。
大谷石表面強化剤:大谷石表面全体の腐食劣化の防止及び表層強化を 形成する事を目的として開発されました。
大谷石表面がボロボロと剥がれ落ちる表面腐食劣化を防止し、大谷石表面を硬質な石のように強化させ高反応性ウレタンプレポリマーを溶剤(酢酸エチル)に溶かした褐色透明溶液で封孔剤でもあります。
また、「耐酸」「耐アルカリ」「耐溶剤」「耐酸化剤」「耐水」「耐塩」「耐麿耗性」等を、万遍なく高度なレベルを備える優れた耐食塗料であり強靱な耐摩耗塗料です。
周囲の湿気と反応して数十分で強靭な「耐食性ポリウレタン樹脂」に変わりますので、微生物が分泌する物質にも侵されることはなく、大谷石表面の腐食劣化部に塗布する事により浸透部は湿気と重合して内部層から硬化し、ポリウレタンと大谷石の多孔質層が一体化した複合体を形成します。
更に塗り重ねる事で回数に応じた厚さのポリウレタン層となり、大谷石表面に強化層を形成します。
コンクリート・土壁・布等のように微細な空隙を持つ物に塗れば、全て大谷石と同じように不透水性になり表面が補強されます。水に溶出する成分は規制値以下(事実上ゼロ)ですので、飲料水槽に塗布されても安全です。